のび太の恐竜2006

 と、いうワケで仕事の合間にぽっかりできた時間で観てきました。「映画ドラえもん のび太の恐竜2006」。
 本当は「劇場版Zガンダム」の方を見に行くつもりだったんですけど、渋谷で激迷子になって(←注:主な活動圏は昔三軒茶屋→今半蔵門=渋谷近郊のはず)劇場の場所が分からず、仕方ないのでゲーセンの隣にあるので分かりやすい渋東シネタワーに出向いたら、ちょうどやっていたワケです。
 
 さて。
 ここで事前に、皆々様に断っておきたいことがございます。
 皆々様の中には、ここまでの前振りを見て「ああ、ここから先また妄想劇場『Z』と『ドラ』が混ざったストーリー紹介でも始まるんだべ?」と先読みなされた方も多いでしょう。
 実際私も、最初はそのつもりでございました。
 
 だけどね。
 
ポロポロ泣いちゃったから、そんなこと出来ない(つД`)
 
 いやぁ、泣きました。びっくりするくらい涙が流れました。
 ネタバレになるので多くは語れませんが、よかった。特に最後の、のび太のセリフが!
 声優総入れ替えに加えて作画等の変更、さらに今回は昔の劇場版のリメイクということで、我ら「ドラえもん」で育った世代にとっては苦痛以外の何者でもない「現代で受けるように作り直された」商業的な作品になっているのでは……と、心配になっていたのです。
 
 が。
 
 心配は無用でした。ドラえもんは、いつまでもドラえもんでした。
 無論、原作劇場版そのままの作りというわけではありません。随所随所に変更が見られました。のび太の最後のセリフも、その一つです。
 それでも……泣けました。
 スタッフが、ちゃんと分かっているんだなぁと、心の底から感服しました。
 
 昨今の劇場アニメに付き物の、ド派手なCG話題のアイドルの起用など、作品外の部分での媚びも無く。(船越氏は激ハマり役でした。劇団ひとりは……まぁ、気にならないところでのみの出演でしたし)
 ただひたすら、少年少女ががんばり、成長していく姿を描き、その題材だけでまっすぐに心を打つ。
 そして、そんなに壮大な話でも、藤本先生が提唱した「SF=少し・不思議」を貫く、最後のセリフ。
 安心しました。このスタッフになら、ドラえもんを任せられます。
 
 来年も、必ず劇場に見に行こうと思いました。というか、このスタッフが「宇宙開拓史」や「海底鬼岩城」、「リトルスターウォーズ」をリメイクしたら、どれだけすごい作品になるかと……!!
 というワケで、今回はギャグ一切ナシです。

 「Zガンダム」はまぁ、観てみて素直に感動できる作品だったら今回のようにネタにはしません。
 つまりまぁ、妄想劇場になってたら「ああそういうことね」とご納得あれ。
 

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